弁護士李承現のブログ:葬儀費用について(亡くなった方が韓国人の場合)

相続問題でしばしば争いになるのが、「亡くなった人の葬儀費用をどうするか」です。

弁護士としてではなく、私の個人的な意見としては、葬儀費用については子どもたちや配偶者全員が協力して出せばいいんじゃないのかなあ、と素直に思います。

ですが、「争続」に発展してしまって、親族間の関係が険悪なものとなってしまった場合は、そうすんなりといかないのが世の常。

亡くなった人と疎遠だった近親の親族は葬式にも顔を出さず、少し遠縁の親族でも亡くなった人と仲が良ければ葬儀費用を出します、と言ってくれたりします。

そして、「争続」問題に発展し、やれ葬式業者に支払われた葬儀費用をどうするか、について争いとなります。

 

この点について、亡くなった方の相続財産の管理については、無くなった方の本国法に依拠させるべきとされています(多数説)。そのため、亡くなった方が韓国人で韓国法が適用されるとなった場合、葬儀費用の負担については韓国法をもとに判断がなされます。

そして、韓国民法上、「相続に関する費用は相続財産から支給される」とあります(韓国民法998条の2)。また、韓国の大法院判決によりますと、合理的な範囲内の金額であるのならば、葬儀費用も上記「相続に関する費用」に含まれ、遺産から支払われるべきであるとされております(なお、これとは違い、日本法上は、葬儀費用は葬儀を主宰した喪主が負うべき債務とする裁判例が多いようです。)。

葬儀費用については、どの国の法律が適用されるかとは関係なく、残された親族全員で協力すべきと思いますが・・・。

みなさまはどうお考えでしょうか。

 

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